Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment

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ITSスポット活用の多様な可能性、注目の新技術
次代のITS展開に向け、内外の共同研究を通じた国総研の取り組み



■ITSスポットサービス

 ITSスポットサービスは、道路に設置されたITSスポットとITSスポット対応カーナビを搭載した車両との間(路車間)で高速・大容量の通信を行い、従来、カーナビやETC(Electronic Toll Collection System)などそれぞれ異なる端末で行われてきたサービスを、オールインワンのシステムで提供。これにより、多様な次世代道路(「スマートウェイ」)サービスの実現を目指すもの。

 2011年、ETCと同じ5.8GHz帯DSRC(Dedicated Short Range Communication)を用いたITSスポットサービスが全国の高速道路でスタート。2012年からは一般道にもその対象が広げられてきた。そこでは、ETC機能をはじめ、広範囲の道路交通情報をカバーして最速のルートを選択できるダイナミックルートガイダンス、道路上の障害や事故多発地点など各種の危険要因に対して事前に注意喚起する安全運転支援 ― といった3つの基本サービスを実用化しつつ、さらに多様なサービスへの展開が期待されている。

 国総研では、ITSスポットを利用した次世代道路サービス研究の一環としてキャッシュレス決済にフォーカス。2009年より同サービスに関する官民共同研究(「DSRC通信を活用した車利用型EMV決済に関する共同研究」)に着手するとともに、実用化に向けた実証実験が重ねられてきた。2011年には実験用システムを用い、駐車場における課金をシミュレートする公開実験もクレジット会社のシステムと接続して行われている。

 こうした経緯を踏まえ同サービスに関するショーケースでは、首都高速道路上でのダイナミックルートガイダンスや安全運転支援などのサービス、および技術的検証が続けられているキャッシュレス決済の有料駐車場におけるデモンストレーションの体験が設定された。

ITSスポットサービス
(画像は国総研提供)


■高速道路サグ部の交通円滑化サービス

 高速道路のサグ(sag)部(道路勾配が上り方向に次第に変化する区間)では、ドライバーが無意識のうちに速度を低下させる傾向があるのに加え、追い越し車線に車両が集中し、そこに低速車があると次第に車群が形成されて減速が後方に連鎖しやすくなる。都市間高速においては今日、渋滞の大きな発生要因として知られる。

 これに対し国総研は、車両の制御技術とインフラとを連携させることで渋滞防止効果に繋げようとのアプローチに立つ。

高速道路サグ部の交通円滑化サービス
(画像は国総研提供)


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