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Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment
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RGU new car park and Dee Bridge decongestion
(Traffic and Pollution control:
Remodeling routes and access to RGU)
具体的には、ディー橋の交通混雑を軽減し、アバディーンの南方向からやってくるRGUの職員・学生らの移動時間(travel time)を短縮するため、同氏らはA90から新たに派生する道路とディー川南岸への新駐車場の設置を提案。これを基に、A90の混雑緩和という点での新ルートの優位性、さらに新しい学生寮や付属アメニティの創設と併せ、新駐車場および2つの土手を繋ぐ歩道橋の設置にウェートを置きつつ、現況および提案する2つの高架道路(fly over)ルートを示すモデルを作成している。
同氏はまず、エリア全体の問題に加え、RGUのキャンパス移転がもたらす移動人口や交通混雑への影響の可能性を踏まえた交通計画の検討に言及。次いで、ガースディキャンパスの規模、同キャンパス内の既存の建物や駐車施設、ディー川やディー橋、A90との位置関係などを説明。既存駐車場の制約に触れた上で、RGUが既に購入し、新駐車場の設置を提案しているディー川南側の敷地概要を示す。
UC-win/Roadで再現: RGUの新駐車場とディー橋の混雑緩和に向けた提案 Representation with UC-win/Road: Proposal of RGU New Car Park and Dee Bridge Decongestion (画像はアマール・ベナージ氏 提供/(有)ライティング・ソリューションズ 訳) (Images provided by Amar Bennadji/Translated by WritingSolutions Ltd.) |
今回プロジェクトで同氏は、UC-win/Roadを単にプレゼンテーションあるいはコミュニケーションのツールとしてのみでなく、環境に関する持続可能な影響をデモンストレーションするツールとして位置づけ。アバディーンのローカルな事例を取り上げつつも、世界的に共通する影響の研究を目指す考えが込められたという。
同氏はそこで、ディー橋を通過する車両数が日中の混雑時で10分間に200台程度とし、併せて、これら通行車両をCO2排出量により分類して示す。その上で、橋梁や特定の経路を通る車両の排出ガスの総量など必要なデータを算出・収集。例えば、それらを基にデモンストレーション可能なソフトウェアを開発できれば、それが環境への影響面から持続可能な交通かどうかを表示、さらには高感度分析(sensitive
analysis)により排出ガスを低減する新しい経路もしくは道路構造の提案にも繋がるのではと着想した経緯を述べる。
2010年度「World 16」プロジェクトではUC-win/Roadを使い、提案されているガースディキャンパスの各種施設を縫って通る新しいルートを再現。プレゼンテーションの最後にそのアニメーションを示しながら、俯瞰する形でA90とディー川の位置関係、ディー橋を渡る交通の渋滞ぶり、環状交差路(round about)やキャンパス内の駐車場の様子、またスコットランドの気候を反映して雪が降り注ぐ中をドライバーの視点でディー川に沿って走る新ルートから駐車場に至る景観、持続可能性への配慮の一環として駐車場施設に地元の木材を利用している様子、駐車場からディー川を渡りキャンパス内の施設へと繋ぐ歩道橋などについて解説した。
ベナージ氏はこれらを基に、GRUへ行くドライバーがこの新ルートを利用するようになれば、橋梁での交通混雑は軽減され、ガースディキャンパスまで残り5マイルの移動時間がそれまでの40分から10分程度に短縮すると想定。それに伴い汚染ガスも削減されることから、提案されているソリューションは地方および全国レベルで社会的・環境的効果を有するものと分析する。
さらに持続可能性の観点から、引き続きUC-win/Roadを利用して検討を進めるとしている。
ロバート・ゴードン大学の新駐車場とディー橋混雑緩和
(交通および公害制御:
ロバート・ゴードン大学へのルートおよびアクセスの再構築)