Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment
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こうした事情を背景に、同氏は将来に向けた展開の可能性として、現在は騒音に過ぎないこれら多様な情報を他の形に置き換えるVRやAR技術の活用に着目。現実世界のナビゲーションに適応しつつも、実際の景観の多くは有効活用できるよう整備された情報(curated
information)の景観に置換。必要な手掛かりを通じて得られる、現実とは別の世界であるセカンドリアリティ(Second Reality)の構築を目指そうと取り組んだ。したがって、そこでは位置や方位、加速、移動の速度といった要素は保持される。ただ、ビジュアルリアリティ(Visual
Reality)は別の幾分か恣意的かつ特定のものに置き換えられるという。
今回プロジェクトでは、その可能性を探ることが目的として設定された。プロジェクトはまだ初期段階にあるものの、UC-win/Roadのナビゲーションは抽象的な情報の世界と調和。その進展に従い、精通した都市の要素が折に触れて、情報空間の中に現れるとする。
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これまでの研究成果と今後
情報分野ナビゲーション
(メディア表現領域のナビゲーション)
ノヴァック氏は実際に作成したバーチャル環境の中を移動しながら、動きに反応してさまざまな音が聞こえ、情報が見える様子を再現。併せて、UC-win/Roadで左右に転回するごとにそれらが反映され、変化する過程を解説。さらに、より完成度の高い、前述の脳のプロジェクトを通じて作成された脳内のバーチャル環境を紹介した。
その上で自ら作成するこれらの成果と、都市をリアリスティックに表現し、未来の都市も体験できるUC-win/Roadの機能とを合体。車の中で、あるいはAR用メガネ型ディスプレイなどの機器を使って、物理的な世界と別の空間感覚とを重ね合わせ、交差させていく考え方に言及。同氏はそれをAlloSphereで具体化したいと述べる。
それとは別に、同氏らはUC-win/Roadと他のプログラムを連携し、ドライバーが実際の街中を走行するのに合わせ、並列環境を得られるプラグイン(plug-in)の開発にも取り組んでいるという。
Media Field Navigation
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