Designing the Interaction between People and Built Environment
in Italian Historical City Centers

駐車場と歩行者接続、今後の研究

 つまり、人は旧市街やその中のさまざまな場所を楽しみたい傾向がある。一方、当該エリアには数十に上る横断歩道もあり、これらは道路交通の減速やしばしば完全な停止の原因となる。

 それらを反映するため、同氏らは何人の歩行者が歩いており、交通流と交差しているかを計算することで、環境に対する人々の関心のレベルを評価。道路を横断する歩行者がいる時などはいつも車が停止するようモデルを計算し、次なる展開に向けたシミュレーションを作成した。実際、シミュレーションの後に歩行者の横断の影響を計算すると、全く異なる交通流の状況が得られたとし、そのサンプルを示す。

 同プロジェクトの新たなステップでは、駐車場と鉄道駅間における歩行者の接続手段のデザインにフォーカス。新駐車場は鉄道駅のための駐車設備を提供すべきものと位置づけられた。その上で、シミュレーションを作成するに当たっては、@街路上の横断歩道(street-level crosswalks)の利用A地下の歩行者用接続部(underground pedestrian connection)の建設 ― という2つのオプションが盛り込まれている。

Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment

 新駐車場の建設後、旧市街南側の状況が悪化したと主張する声は多い。とは言え、従来は歩行者交通流との相互作用をも考慮するような複雑な影響までは分析がなされていなかった。

 それが今回取り組まれた、UC-win/Roadを使った道路交通のバーチャル・シミュレーション(virtual simulation)ではさまざまなことを論証している。

 その一つは、デザインソリューション(design solution)の運用がきわめて複雑ということ。実際、そのような複雑さは道路交通シミュレーションの論理的な結論ではなく、デザインの交通現象をシステムとして理解することに拘らない、ある種の「自発的デザイン(spontaneous design)」の必然的な結果とする。

 もう一つは、この道路交通バーチャル・シミュレーションがよりリアルかつ効果的なソリューション機会を提供し得ることという。

 また、歩行者用接続部についてこの街路のシステムのシミュレーションを用いたところ、前述の2番目のオプションである地下通路はコストや難度がより高くなるものと考えられた。一方、1番目のオプションである街路上の横断歩道は不十分で、しかも逆効果を招く恐れがあるとされた。つまり、それは地域全体の交通流の完全な停止を覚悟の上で行うことになると結論づけられた。

 フィアマ氏は、これら2種類の歩行者接続をシミュレーションして得た、全く異なる状況のスクリプトを提示。地下通路のケースでは交通流に支障を来さない、と説明する。

 さらに今後の研究では、例えば、UC-win/Roadを使い交通信号に従って道路を渡っている人を可視化するため、同じ道路上の歩行者の数を改善していく。併せて、ドライバーによって認識される、街路を横切る歩行者交通流を挿入していくとする。
 イタリアのみならず欧州の古代都市にとって今日大きな問題となっているのは、どこに車を駐車するか、そして歩行者の安全をどう確保するかということ。同氏は、今回の試みの付加価値によりそれらに解決策をもたらすものと期待している。

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イタリアの歴史的市街地における駐車場問題
(イタリアの歴史的な都市中心部における
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