アブデルハミード氏は、4D CADツールもしくは予め定められたシナリオのアニメーションを通じ、スケジューリングおよびレポーティングへのVR利用の可能性は広範に及ぶと述べる。具体的には、プロジェクトをVR環境内で可視化できることをはじめ、効果的なコミュニケーション・ツールとしての活用、あるいは動的なスケジュールやレポートの可視化、分かりやすいイメージ、いっそう有益なアウトプットの作成などのメリットを挙げる。

 次いで同氏は、建設中の大学病院の建物を対象に作成した近隣地域や建物とのリンクなどについてスクリプトを実行しつつ再現、併せて、3ds Maxで作成したアニメーションなどの例を示す。

 その上で、マイクロシミュレーションプレーヤーを使い、スケジュールおよびレポートの動的な可視化を再現。当初はスケジュールとモデルの自動的なリンクについては考えていなかったが、XMLファイルを利用してスケジュールの変更なども容易に反映できるとする。

 さらに、具体的に動きのエレメントの設定数値を変更。マイクロシミュレーションプレーヤーにそれが反映され、一階柱の設置タイミングが元のスケジュールよりも遅くに行われる様子をシミュレーション。また、そのシミュレーション自体のスピードを速めたり、停止したり、前に戻ったりして示すほか、VRの特徴であるモデル内のナビゲート機能により建設中の建物内部の詳細にも迫る。

 同氏はPMにVRを適用することのメリットを振り返るとともに、XMLファイル内で容易に設定した変更は直接UC-win/Roadに反映され、VR環境下でその効果も視覚的に確認できると強調。そして、GISとUC-win/RoadをはじめとするVRとを比較。GISは分析などの面でより優れている一方、UC-win/RoadおよびVRはより強力かつユニークな可視化の可能性を持つと位置づける。

 こうした今回研究プロジェクトから得た知見を踏まえ、今後はシナリオエディターを使って相互に影響し合う二つのシナリオを作成、PMの中で運用し、その成果のアウトプットを検証してみたいとの考えを明かす。

スケジュールの変更に基づき、XMLファイルがVR-Studioプログラムのマイクロシミュレーションプレーヤーにおける変更を適用
XML File to Apply Changes in Micro Simulation Player of the VR-Studio Program Based on Changes of the Schedule


(画像はワーイル・アブデルハミード 氏 提供/(有)ライティング・ソリューションズ 訳)
(Images provided by Wael Abdelhameed/Translated by WritingSolutions Ltd.))



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マイクロシミュレーションプレーヤーの活用
広がるPMへのVR利用の可能性

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