第20回ITS世界会議東京2013、10月14日〜18日開催へ
世界60カ国・地域から8千人超の参加見込む
多様な特別企画、注目のトピックス
ITS世界会議東京2013日本組織委員会事務局の世木隆明氏は今回会議について、アジアの新興国から多くの関係者を招くことで、「ここに来ればアジアの(ITSの)ことが分かるという魅力を高め、それにより欧米からの多くの方の参加にもつなげたい」との考えを示す。
これに関連し、とくに欧州、アジア・太平洋地域、米州の3極が連携して取り組むべき共通の課題として、@高度運転支援・自動運転ACO2排出量削減B災害対策
― の3項目を位置づけ。これらに焦点を当てつつ、共同デモンストレーションや公開ディスカッション、共同展示など特別イベントが予定されている。
一方、会議発足以来20回目の節目を迎えるのを機に、ITS世界会議の歴史、およびITSの開発と実用化の歩みをそれぞれ紹介する記念展示も企画されている。
そうした中、交通事故や渋滞の解消、環境対策などの面から、今回会議において注目されるキーワードの一つと位置づけられるのが、「ITS Green Safety」。これは、「世界一グリーンで安全な道路交通社会の実現」を目指して日本の官民が協力し、協調システムで交通問題の解決などに取り組むもの。もう一つが「高度運転支援・自動運転」。前者については複数のショーケースを通じ、最先端の取り組みに触れられる機会を提供。後者については、わが国における自動運転・隊列走行に関する開発成果を公開するとともに、エグゼクティブセッションなどで多面的な議論が展開される予定という。
また東日本大震災(2011年)に際し、災害対応としてのプローブ(probe)交通情報の活用が脚光を浴びたこともあり、ITSビッグデータの多様な活用の可能性が注目されている。そこで今回会議では、民間のデータやサービス、公共のデータを共通プラットフォームに載せ、災害時にも平常時にも利活用できる仕組み構築に向けた議論の広がりが期待されている。
「第20回ITS世界会議東京2013」ではそのほか、展示会やショーケースを広く一般市民に無料開放し、最先端のITSに触れてもらおうという一般公開日(10月17日・18日の2日間)を設定している。それを含め、ITS世界会議東京2013への参加には、公式Webサイト(http://www.itsworldcongress.jp/japanese/index.html)からの登録が必要になる。
Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment
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