「ITS世界会議東京2013」連載特集(2)
第20回ITS世界会議東京2013、10月14日〜18日開催へ
世界60カ国・地域から8千人超の参加見込む
By 池野隆(Takashi IKENO)
(掲載 8/19/2013)
今年10月14日〜18日、世界のITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)をリードする産学官の専門家らが一堂に会する「ITS世界会議」が東京で開催される。
同会議は、1994年にフランス・パリで開催されて以来、欧州、アジア・太平洋地域、米州の3極持ち回りにより毎年実施されているもの。つまり、アジアでの開催は3年ぶりで、加えて横浜(1995年)、名古屋(2004年)に続く3度目(9年ぶり)の日本開催となる今回は、20回目の節目とも重なった。
「第20回ITS世界会議東京2013」(主催:ITS世界会議東京2013日本組織委員会/ITS Japan/東京都、共催:ITS Asia-Pacific/ITS
America/ERTICO)は、10月14日に東京国際フォーラムで開会式を行った後、15日〜18日は東京ビッグサイトに場所を移して会議セッションや展示会、ショーケース(試乗を含むデモンストレーション)、特別イベント、閉会式などが繰り広げられる。会議セッションは約250セッションにより構成。展示会には約700小間が出展される予定。また、複数のテクニカルビジット(会期中に行われる有料視察)やポストコングレスツアー(会期後に行われる有料視察)などの企画も用意されている。
今回会議には、約60カ国・地域から8,000人以上(会議登録者数は約4,000人)の参加が見込まれている。
今回会議のコンセプトと焦点
「第20回ITS世界会議東京2013」の会議コンセプトは、“Open ITS to the Next”。
ITSがもともと対象としてきた「交通事故や渋滞などの課題解決」に加え、近年は「電気自動車などの出現によるエネルギーマネジメント分野との連携」「ネットワーク社会における新たなビジネス機会の創出」「東日本大震災の教訓を活かしたレジリエントな(resilient:回復力の優れた)交通社会の実現」 ― といった3つの領域にその裾野が拡大しつつある。つまり、「ITSは次世代のモビリティを形作るべく新たなステージに入る」との意図が、そこに込められた。
この会議コンセプトに基づき、今回会議では@交通安全・渋滞の解消への更なる取り組みA接続可能な交通社会の実現に向けた次世代モビリティへの取り組みとエネルギーマネジメントとの融合Bメガシティにおける人とモノの移動の効率化C人の移動・モノの輸送におけるインターモーダル・マルチモーダルDモバイル機器等を用いたモビリティのための個人向けサービスEレジリエントな交通社会システムの構築Fグローバル連携や共通の課題解決に向けた取り組み ― という具体的な7項目に焦点が当てられている。
Exploring New Trends: Information-oriented Strategy and Technologies in
Civil Engineering, Construction, Transportation and Environment
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